トレーニングの考え方

ロードバイクのトレーニングに筋トレを取り入れる – 疲労の可視化-

筋トレで発生した疲労を、TSSに換算するか・しないかというお悩みをいただくことがあります。

そこで、Twitterを活用してアンケートを実施してみました。結果は以下の通りとなっております。

大体の方は、TSSに換算してしないようですが、果たしてどちらが良いのでしょうか。

 

今回は、それぞれの考え方をもとに、どうすればトレーニングに活きていくのかを考えていきたいと思います。

 

TSSとは

TSS(Training Stress Score)とは、その名の通りトレーニングにおいて発生したストレス(疲労)を数値化したものになります

 

ロードバイクでパワートレーニングをおこなった際の一つの基準として使用され、FTP強度で1時間走り続けた際に発生するストレスを100とし、それを基準に運動時間・強度(様式)によって定められます。
※ 今回考えるべきポイントはこの点が大きい。

 

筋トレをTSSで考える

TSSとして換算される場合、CTL (Chronic Stress Load) や TSB ( Training Stress Balance )といった数値に影響があります。

Training Peaks の PMC について
トレーニングピークスの PMC ( Performance Management Chart ) という機能について説明しています。こちらを上手く活用することで、コンディショニングの確認からレースに向けたピーキングまで使うことができます。

 

こちらの数値に反映されることで、日々のワークアウトの時間・強度や、コンディション管理に影響が出てくることが考えられます。

 

以上のことを念頭に起き、それぞれの意見を確認してみましょう。

TSSに換算する派の意見

する派の中には、こんな意見が多かったように感じます。

ととまる君
する派

1回のワークアウトでもエネルギーを消費し、確かに疲労することを考えると、主観的なTSSを入力してコンディショニングの管理をした方がいいのでは?

確かに、筋トレの疲労も数値化することで、自身のトレーニングのメリハリを確認し、うまく遂行することができると考えられると思います。

TSSに換算しない派の意見

しない派の中には、こんな意見が多かったように感じます。

ととまる君
しない派

TSSは自身のFTPを基準として、1時間FTP強度で走行し続けた場合のストレスを100と定められているため、運動の種類が異なる筋トレにおいてはTSSが該当しないのでは?

確かに、筋トレの疲労も数値化することで、自身のトレーニングのメリハリを確認し、うまく遂行することができると考えられると思います。

 

どう考えればいいのか

運動様式・代謝回路が違うからTSSに換算するのは違うとは思うけど、トレーニングでストレスが発生しているのは確かなのでTSSに換算してもいいのではないか、という考えは、それぞれ理解できます。

 

どちらの話も深掘りすると、筋トレで発生したストレス(疲労)が、競技練習にネガティブな影響を及ぼすかの可能性があるため、その因果関係の指標としてTSSが最適なのか?という疑問から、この相談をされるようです。

 

個人的には、筋トレでもストレスが発生するため、主観的な数値をTSSとして入力することもオススメすることが多いです。

 

しかし、しない派の方のご意見のように、運動様式・強度が異なることもあるため、ただCTLやTSBに影響がある数値だけにならないようにする必要があります。

 

ちゃんとパフォーマンスに繋げるために、どんな筋トレをしたのか・その筋トレによって体の反応(疲労度や筋肉痛)の確認と、その後や翌日に競技練習をした時の感覚をコメントにメモして残しておくこともあわせて記録しておきましょう。

 

そうして、自身が集中して競技練習に取り組めるためのアルゴリズムを可視化していくといいでしょう。

 

まとめ

以上の要点を理解して、自身が自身でコンディションとパフォーマンスの管理できるようになることが大切です。

 

そのために必要であればTSSに換算し、そうでなければ換算しない、というように、それぞれに合った方法を採用するといいでしょう。

 

以上を参考に、取り組んでみましょう。

【参考書物】
興味のある方は、こちらを参考に理解を深めてみましょう。

   

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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